大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

大きなベレー帽をかぶった男の肖像

頭部の右に年記とモノグラムが記されているが、どちらも判読が難しく。年記の末尾は1あるいは4と読める。1521年はネーデルラント旅行から帰った年で、旅行中に描いた作品か、戻ってからの作品かで、モデルの推定が変わってくる。
以前は21年とされていた。デューラーがアントウェルペンで泊まっていた宿の主人の素描を書き、翌21年に油彩で描いたことを日記に記している。その宿の主人などとする説があった。24年とも読めることになって、デューラーの友人で人文主義者のピルクハイマーの理想的肖像画とする説がだされたが、同年のピルクハイマーの銅版画とは似ていない。

世界美術大全集14 北方ルネサンス
1520年代
デューラー
大きなベレー帽をかぶった男の肖像
1521年 板 油彩
50×36cm
マドリード プラド美術館